かつて一緒に仕事をした現ユナイテッドアローズの会長を、モノ派のディレクタータイプだったと述懐する。「もちろん、あくまで両者の持ち味を比較してということですけどね。ただ、僕がコト人間として時代の流れからモノをとらえるのに対して、重松さんはあくまでモノそのものの魅力から店をディレクション、プロデュースする力に長けていました。数年前、ユナイテッドアローズが原宿本店のリニューアルの際、クロコダイルやダイヤモンドにスポットを当てたことがあったでしょう。僕はあれを見て、いかにも会長さんの趣味だなあと思いましたが、今のエキゾチックレザー人気やメンズのジュエリーのトレンドを考えると、あれは本当に早かったし、タイミングも絶妙でした。会長さんはモノの魅力をよく知っていて、そのうえで商売を考えられるからあれができたんだと思います」