ベトナムは、2000年に向けた「経済社会開発計画」の中で積極的な繊維・縫製業の育成策を打ち出しており、縫製品は現在の四億点の能力を2000年には5億6000万点、ニット製品は4500万枚から1億1000万枚に拡大する。まだ15%程度に過ぎない輸出縫製用素材の国内供給力を飛躍的に高めながら、輸出を倍増させる計画である。最近、アパレルメーカーや商社・アパレル連合による日本側独資の工場進出が相次いでおり、婦人服やファンデーション、セーター、婦人ユニフォームなどを生産しつつある。アジアのアパレル生産基地として中国より一格上の位置付けが明確になってきた。このようなアジアでのアパレル生産の拡大は、日本国内縫製業の空洞化を生み、日本における今後の縫製技術の蓄積や発展の面では大きな問題をはらんでいる。